💃 はじめてのZUMBAサークルガイド

第1章：ZUMBAってなに？──踊れなくても大丈夫！

1.1 はじめまして、ZUMBAへようこそ

ZUMBA（ズンバ）という名前を、あなたはどこで聞いたのでしょうか？
テレビの情報番組かもしれません。友人の話題かもしれません。あるいは、SNSで誰かが汗をかきながら笑って踊っている動画を見たのかもしれません。

ZUMBAは、ラテンの音楽に合わせて体を動かす「ダンスフィットネス」と呼ばれるものの一種です。でも、もし今あなたが「ダンス？運動？私には無理かも…」と思ったのなら、それは誤解かもしれません。

ZUMBAは、「うまく踊るためのもの」ではありません。
ZUMBAは、「誰かに見せるためのもの」でもありません。
ZUMBAは、「自分の体と心を、音楽と一緒にゆるめてあげる時間」です。

この本は、ZUMBAをはじめて知る方や、ちょっと興味があるけど不安で踏み出せない…という方のための本です。
読むだけでいいんです。まずはZUMBAのことを少しずつ知って、
「やってみたいかも」
「これなら私にもできるかも」
と思ってもらえたら、それだけで大成功です。

そして、もしもこの本の最後まで読んで、
「ちょっとだけ、行ってみようかな」と感じたなら、
それはきっと、あなたの体が「動きたい」と言っているサインです。

あなたがZUMBAに出会ってくれたことに、心から感謝します。
この本が、あなたとZUMBAの、はじめの一歩になりますように。

1.2 ダンスじゃない!? ZUMBAの正体

ZUMBAって、そもそも何なのでしょう？

「ダンスのクラスですよね？」
「エアロビクスみたいなやつですか？」
「運動神経がいい人の趣味…？」

そんなイメージを持っている方も多いかもしれません。
でも、実際にやってみると、そのどれも“ちょっと違う”ことに気づきます。

ZUMBAはたしかに音楽に合わせて体を動かします。でも「正しく踊る」ことが目的ではありません。
インストラクターの動きに完璧についていく必要もありません。
そもそも、ZUMBAには「振り付けを覚える」という感覚がほとんどないんです。

ZUMBAの基本は、「音楽を楽しみながら、体を自由に動かすこと」。
間違えてもOK、動きがズレてもOK、笑っていれば全部OK。
“正解のないフィットネス”と言ったほうが、しっくりくるかもしれません。

しかも、1曲ごとにジャンルやリズムが変わるので、飽きることがありません。
サルサ、メレンゲ、レゲトン、クンビア…。どれも覚える必要はなく、音に合わせて“なんとなく”体を動かすだけで自然と楽しくなる。それがZUMBAです。

運動が苦手でも、ダンス経験がゼロでも、年齢がいくつでも。
ZUMBAには“入り口が低く、奥が深い”という不思議な魅力があります。

「運動」というよりは「お祭り」。
「フィットネス」というより「ごきげんタイム」。
そう感じてもらえる日が、きっと来るはずです。

1.3 世界中で愛されているZUMBA

ZUMBAは、1990年代に南米コロンビアのフィットネスインストラクター、ベト・ペレスさんが生み出しました。
きっかけは、レッスン用の音楽テープを忘れてしまい、たまたま手元にあったラテン音楽を使って即興でクラスをしたこと。
それが思いがけず大好評で、のちに「ZUMBA」として世界に広がっていったのです。

現在では、ZUMBAは世界180カ国以上、1,000万人以上の人々に親しまれていると言われています。
スポーツジム、地域のコミュニティセンター、公園、教会、学校…。
場所もスタイルもさまざまですが、共通しているのは、「みんなが笑顔になっている」ということ。

年齢も性別も問いません。
アメリカの小学校で、スウェーデンの高齢者施設で、アフリカの村の広場で。
それぞれの国の、それぞれの人々が、音楽に合わせて体を動かし、思い思いに楽しんでいます。

日本でも、ZUMBAはここ10年ほどでじわじわと広がりを見せています。
とくに最近は、ジムよりも「地域のサークル」や「小さなクラス」で始める人が増えてきました。

「ダンス経験ゼロでもOK」
「人と比べなくていい」
「とにかく楽しい」

そんな声に惹かれて、こっそり体験に来て、気がつけば毎週の楽しみになっていた──。
ZUMBAには、そんな魔法のような力があります。

あなたがこの本を読んでいる今この瞬間にも、世界のどこかでZUMBAの音楽が流れ、誰かが笑顔で動いています。
そして次は、あなたの番かもしれません。

1.4 ちょっとだけ勇気がいる…その気持ち、わかります

ZUMBAのことを知って、「ちょっと楽しそうかも」と思っても、
その一歩を踏み出すのって、意外と難しいものです。

「体がついていけるかな…」
「知り合いがいないと不安」
「場違いに見えたらどうしよう…」
「年齢的に浮かないかな…」

そんな“心の声”、たくさん聞こえてきます。
そして、実際にZUMBAサークルに来てくださる方の多くが、最初は同じような不安を抱えていたのです。

ZUMBAに限らず、新しい場所に行く、新しいことを始めるというのは、どんな人にとってもちょっとした勇気が必要です。
それは、あなたが弱いからでも、自信がないからでもありません。
むしろ、“自分を大事にしたい”という気持ちがあるからこそ、不安になるのです。

だから私たちのサークルでは、「はじめて来てくれた方が安心できる空気」を大切にしています。
動きが合っていなくても大丈夫。
休みたければ休んでOK。
誰かと無理にしゃべる必要もありません。

何より大切なのは、「ここに来た自分をほめてあげること」。
たとえ今日は見学だけでも、5分しか動けなくても、それで100点満点です。

この章を読みながら、少しでも「自分にもできるかも」と感じてもらえたなら、もう準備はできています。
あとは音楽が背中を押してくれます。

1.5 村磯式ZUMBA、安心のポイント

ZUMBAは、基本的に「どこで受けても楽しい」ものです。
でも、はじめての方にとっては、
「どんな人がやってるの？」
「どんな雰囲気なの？」
「ついていけなかったらどうしよう…」
といった不安が尽きないのも、よくわかります。

だからこそ、私のサークルでは、“安心して参加できること”を何よりも大事にしています。

たとえば──

• 動きは簡単に・ゆるやかに。
  　いきなり全力で動くような構成にはしていません。音楽の力を借りて、じんわりと体があたたまっていく流れを意識しています。
• 息が切れない程度の運動量。
  　汗はかくけれど、バテバテにはなりません。休憩や水分補給のタイミングも自由です。
• 年齢や性別に関係なく混ざれる雰囲気。
  　10代〜70代まで、さまざまな方が来てくださっています。男性もいます。1人で来る人が大半です。

そして、インストラクターである私自身、決して「スポーツ万能」なタイプではありません。
だからこそ、「体を動かすことが苦手な人の気持ち」がよくわかるつもりです。
「間違っても大丈夫」
「ちょっと休んでもOK」
そう思ってもらえるように、いつも笑顔で、ゆるやかに、声をかけています。

ZUMBAに正解はありません。
大切なのは「今日の自分にちょうどいい楽しみ方を見つけること」。
それを、一緒に見つけていけたらうれしいです。

第2章：なぜZUMBAが選ばれているのか

── 楽しさこそ最強の健康法

2.1 楽しいから続く──ZUMBAの魔法

「運動はしたいけど、続かない」
多くの人が、そう感じているのではないでしょうか。

スポーツジムに入会しても、最初の数回だけでフェードアウト。
ジョギングを始めても、三日坊主。
YouTubeの筋トレ動画も、「明日から」で止まってしまう…。

なぜ続かないのでしょう？
それは、たいていの場合「楽しくないから」です。
目的意識だけでは、日々の忙しさや疲れには勝てません。
でも、“楽しい”と感じることなら、理屈抜きで体が勝手に動きます。

ZUMBAには、まさにその“楽しさの魔法”がかかっています。
最初は照れくさくても、音楽が始まると自然と体が揺れ、気がつけば笑顔になっている。
インストラクターも、参加者も、誰かを評価することはありません。
誰もが自分のペースで動き、間違えても笑っていられる空気があるからこそ、続けられるのです。

しかもZUMBAは、「続けたい」ではなく「また行きたい」と思わせてくれます。
“頑張る運動”ではなく、“楽しみに行く時間”。
その感覚が、毎週の習慣となり、気がつけば体も変わっている。

継続こそが最大の効果。
そして、ZUMBAはその「継続」を、まるで遊びのように実現してくれる。
これが、多くの人に選ばれている理由のひとつです。

2.2 音楽の力で、心も体も動く

ZUMBAを語る上で、欠かせないものがあります。
それは──音楽です。

ZUMBAは、音楽がすべての土台にあります。
振り付けも、テンポも、雰囲気も、すべてはその曲の持つリズムに合わせて組み立てられています。
サルサ、メレンゲ、レゲトン、クンビア…
どれも陽気でエネルギッシュなラテン音楽ですが、ZUMBAではそれを「聞く」だけでなく「感じて、動く」ことができるんです。

おもしろいのは、「この動きができた」とか「うまく踊れた」という達成感より、
「なんだか楽しくて動いちゃった」という没入感の方がずっと強く残ることです。

そしてそれこそが、音楽のすごいところ。
私たちの脳は、リズムやメロディに反応すると**快楽ホルモン（ドーパミン）**を出します。
それによって気分がよくなり、ストレスが軽減され、心も体も自然と前向きになっていく。
まさに「音楽と動きの相乗効果」です。

ZUMBAは「運動しよう」と思って始めるものではなく、
「気づいたら動いていた」という体験をくれるフィットネス。
そして、その原動力になっているのが音楽なのです。

もしあなたが、リズム感がない、ダンス経験がない…と心配していたとしても、大丈夫。
ZUMBAでは“音に乗れた”だけで、もうそれは十分な成果です。

あなたの体が自然に揺れる──その瞬間を、どうか楽しんでください。

2.3 仲間とつながる安心感

ZUMBAの魅力は、音楽と動きだけではありません。
もうひとつ、大きな特徴があります。
それは──「人と人がつながる場」であること。

現代社会では、意外と「誰にも気をつかわず、自然体でいられる場所」って少ないものです。
職場でも、家庭でも、どこかで役割や責任を背負っていて、
気を抜ける瞬間が少ない、そんな方も多いのではないでしょうか。

ZUMBAサークルは、そうした“社会的な肩書き”を一度、ぜんぶ置いていける場所です。
誰が何をしている人なのか、普段はどんな暮らしをしているのか、よく知らなくてもいい。
ただ一緒に音楽に合わせて体を動かし、笑って、汗をかく。
その体験だけで、なぜか不思議と仲間意識が生まれてくるんです。

とはいえ、ZUMBAは“仲良しグループ”を作ることが目的ではありません。
話しかけられなくても、誰かと仲良くならなくてもいいんです。
それでも、そこに「同じ空気を楽しんでいる人たち」がいるというだけで、どこか安心できる。

とくに、はじめての参加で「知り合いがいないのが不安」という声をよく聞きます。
でも実際には、多くの方がひとりで参加されますし、
そこにいる誰もが“ZUMBAに来たばかりの頃”の気持ちを覚えているので、自然とやさしい雰囲気ができています。

体を動かしながら、心が少しずつほどけていく。
ZUMBAは、運動しながら人とつながれる、貴重な場所でもあるのです。

2.4 心と体が整う、“前向きリセット”

ZUMBAに通い続けている方から、よく聞く感想があります。
それは──
「終わったあと、なんだか気持ちがスッキリしているんです」

たしかに汗はかいています。
体も少し疲れています。
でも、不思議なことに、その疲れが“軽さ”に変わっている。

それは、ZUMBAが単なる運動ではなく、
**心のリズムまで整えてくれる“リセットボタン”**のような役割を果たしているからです。

運動にはもともと、ストレスを和らげる効果があります。
とくにZUMBAのようにリズム運動と深呼吸が自然に組み合わさる活動は、
脳内にセロトニンやドーパミンといった“気分を前向きにしてくれるホルモン”を増やすことが知られています。

さらにZUMBAでは、「正しく動こう」とか「頑張ろう」といったプレッシャーがありません。
ただ音楽に身をゆだね、思いのままに体を動かすことが許される。
だから、心も体も同時にゆるみ、整うのです。

ある人は、「ZUMBAの後は仕事の疲れもどうでもよくなる」と言います。
またある人は、「悩みがあっても踊っているうちに小さく感じる」と笑います。

ZUMBAは、何かを解決してくれるわけではありません。
でも、「よし、またやっていこう」と思える心のリセットを、そっとくれる。
それだけで、毎日の景色が少しだけ明るく見えるかもしれません。

2.5 自分を取り戻す時間としてのZUMBA

日々の暮らしのなかで、
「なんだか、自分が自分じゃないような気がする」と感じることはありませんか？

やらなければならないことに追われ、
誰かに合わせて、気を遣って、
気がつけば一日が終わっている──。

そんなふうに、自分の“素”がどこかに置き去りになってしまう瞬間って、誰にでもあると思います。

ZUMBAは、そんなときにこそ訪れてほしい場所です。

ZUMBAでは、うまくやる必要はありません。
完璧に動く必要も、見栄えよく踊る必要もありません。
汗をかいて、笑って、ちょっと間違えて、また笑って──
それだけで、なんだか自分に戻ってくるような感覚があります。

年齢も、性別も、立場も、すべて関係なく、
「今日の自分」が、そのままで許される場所。
その時間があるだけで、人はちょっと元気になれるのです。

誰かと比べなくていい。
誰かの期待に応えなくていい。
ただ、自分の体と心の声に耳を傾けながら、リズムに乗る。
ZUMBAは、そんな時間を静かに提供してくれます。

そしてその積み重ねが、少しずつ、
**「私はこれでいいんだ」**という実感につながっていきます。

ZUMBAは、あなたの中にある「本来の自分」を取り戻すための、静かなダンス。
だからこそ、多くの人がここに帰ってくるのです。第3章：その不安、全部ここで解消します

── 参加前によくある“心の声”にこたえます

第3章：その不安、全部ここで解消します

3.1 運動が久しぶりで心配です…

ZUMBAに興味はあるけれど、「最近まったく体を動かしていないんです…」という方。
安心してください。その感覚、とてもよくわかります。
実は、ZUMBAサークルに初めて来られる方のほとんどが、最初にそうおっしゃいます。

たしかに、久しぶりの運動で体がびっくりすることはあるかもしれません。
でもZUMBAは、「ハードに鍛える」ことを目的としたプログラムではありません。
動きはシンプルで、何より**“自分のペースで動ける”**のが一番の特徴です。

早く動かしたくなければゆっくりでもいい。
疲れたらその場でステップだけ踏んでいてもいい。
1曲だけ動いて、あとは座って休んでいても大丈夫です。
むしろ、「無理をしないこと」がZUMBAでは推奨されているくらいです。

実際、ZUMBAを習慣にしている方のなかには、
・何十年ぶりに体を動かした人
・体力に自信のなかった人
・病後のリハビリを兼ねて始めた人
もたくさんいらっしゃいます。

そして多くの方が、「最初の一歩を踏み出せてよかった」と振り返っています。

最初からうまくやる必要はありません。
むしろ、動けなくても「行ってみる」ことの方がずっと大切です。

ZUMBAは、運動不足のあなたを責めません。
ただ、体が少しだけほぐれて、心がちょっとだけ軽くなる。
それが、ZUMBAが提供する“やさしい運動時間”です。

3.2 リズム感がなくても大丈夫？

「ZUMBAって、やっぱりリズム感が必要ですよね…？」
これは本当によく聞かれる質問です。

でも、結論から言えば──ぜんぜん大丈夫です。
なぜならZUMBAは、音楽を“感じる”ものであって、“合わせる”ものではないからです。

インストラクターの動きを見ながら、なんとなくマネしてみる。
うまくいかなかったら、その場で足踏みしていてもOK。
途中で止まって笑っていても、誰も気にしません。

むしろ、間違えてニコッと笑っている人の方が、いちばんZUMBAっぽいとさえ言えます。

そもそもリズム感って、完璧に拍をとれることではありません。
音楽に合わせて、少し体が動いてしまう、
なんとなく足が弾む、
そんな小さな反応があれば、それで十分なんです。

実際、ZUMBAのクラスでは“バラバラに動いているように見えて、みんな楽しんでいる”という光景がよくあります。
それが正解なんです。

ZUMBAは、うまく踊る場所ではなく、自分のリズムを見つける場所です。
テンポが合わなくても、動きがずれても、音楽と一緒に“今ここ”にいるだけで、それは立派なZUMBA。

だから、安心してください。
リズム感がなくても、あなたがその場にいること自体が、すでにZUMBAの一部なんです。

3.3 ひとりで参加しても浮きませんか？

「興味はあるけど、友だちと一緒じゃないと不安で…」
「まわりがグループだったら、ひとりだけ浮いちゃいそう…」
ZUMBAに限らず、サークルや習い事に参加するときによくある不安ですね。

でも、ご安心ください。ZUMBAは“ひとり参加”がごくふつうの世界なんです。

実際に、私のクラスでも参加者の7割以上が「最初はひとりで来ました」と言っています。
しかも、そのまま気に入って、毎週来るようになった方が多く、
中には1年たっても「名前も知らないけど毎週一緒に踊ってる仲間」という、不思議なつながりも生まれています。

ZUMBAは、しゃべらなくても、グループを作らなくても大丈夫。
**“音楽と体を通じて、ゆるやかにつながる”**という雰囲気があるからこそ、ひとりでも居心地がいいんです。

それに、インストラクター側も“ひとりで来た方”をちゃんと意識しています。
私自身も「初めての方が来た日は、さりげなく見守る」ことを心がけていますし、
決して無理に話しかけたり、輪の中に引き込んだりはしません。

“来てくれただけでうれしい”というのが、ZUMBAサークルの空気です。

ですから、もし「ひとりで行ったらどうなるだろう」と悩んでいる方がいたら、こう伝えたいです。
ひとりで来たあなたは、きっとZUMBAにとてもよくなじみます。
なぜなら、ここにいるみんなも、最初はそうだったからです。

3.4 何を着ていけばいいの？

「ZUMBAって、どんな服装で行けばいいんですか？」
「特別なウェアとか必要ですか？」
これも、はじめての方からよくいただく質問です。

結論から言えば──動きやすければ、なんでもOK。

ZUMBAは“ファッションショー”ではありません。
自分が心地よく動ける服装であれば、Tシャツにジャージでもまったく問題ありません。

とはいえ、「ちょっと浮かないかな？」と気になる方もいると思いますので、ここでは基本の“安心スタイル”をご紹介しておきます。

■ 基本のZUMBAスタイル（目安）

• トップス： 吸汗速乾のTシャツ、タンクトップなど（ユニクロやGUでもOK）
• ボトムス： ジャージ・レギンス・ハーフパンツなど（スカートは避けましょう）
• シューズ： 室内用のスニーカー（あればダンスシューズがベストですが、なくても可）

靴だけは、少し注意が必要です。
ZUMBAではステップ移動や方向転換があるので、グリップが効きすぎない室内用スニーカーが向いています。
ジョギングシューズなど「地面をがっちりつかむ靴」は、ひねりの動作で足を痛めることがあるため、なるべく避けてください。

また、汗をかくことが多いので、タオル・水分補給用の飲み物は必ず持ってきましょう。
冬場は上に羽織るものがあると便利です。

そして最後に、大事なことをもう一度。
**「まわりの目を気にしすぎなくて大丈夫」**です。
ZUMBAの参加者は、みんな“自分に集中している”ので、他人の服装にあまり関心はありません（笑）。

あなたがその場にいること自体が、一番すばらしい参加スタイル。
どうぞ気負わず、気楽な服でお越しください。

3.5 続かなかったらどうしよう？

「ZUMBA、ちょっと気になるけど……」
「行ってみて続かなかったら、迷惑にならないかな」
「どうせ三日坊主になっちゃうかも……」

そんな“心のブレーキ”を感じている方へ。
どうぞ安心してください。
ZUMBAは、続かなくても大丈夫です。

そもそも、ZUMBAは定期契約制でもなければ、皆勤賞を競う場でもありません。
1回だけ参加して、その後はしばらく来なくてもまったく問題ありません。
「たまたま時間が空いたから」
「今日は気分転換したくて」
それくらいの気軽さで来てくれることが、何よりうれしいのです。

そして、1回のZUMBAでも、ちゃんと意味があります。
体を動かすこと、音楽に身をまかせること、
見知らぬ人と同じ空間で笑うこと──
その体験が、心と体のどこかにちゃんと残ります。

むしろ、“続けるかどうか”よりも、“始めてみること”の方がずっと価値があると、私は思います。

もしZUMBAがあなたに合っていれば、自然とまた来たくなる日が来るでしょう。
もし違うと感じたなら、それはそれで大丈夫。
**「自分の体と心に向き合う時間を持った」**という事実だけで、すでに十分素晴らしいことです。

ZUMBAに“決意”はいりません。
“ちょっと気になった”という気持ちだけで、どうぞ気軽にお越しください。

第4章：ZUMBAサークルの楽しみ方

── 知らないと損する、小さなコツとお作法

4.0 はじめに：ざっくり流れをつかもう（タイムライン）

「行ってみたい気持ちはあるけれど、何が起こるかわからないのが不安で…」
そんな声をよく聞きます。特に日本人は、“予習してから参加したい”という方が多いですよね。

ということで、この章では実際にZUMBAクラスがどんな流れで進んでいくのか、ざっくりとタイムライン形式でご紹介します。
はじめての方でも「これなら大丈夫そう」と安心できるように、**“知っておくとホッとするポイント”**も一緒にお伝えします。

🔹 ZUMBAサークルの流れ（例）

1. 到着（10〜15分前がおすすめ）
   　服装や靴を整え、必要なら着替え。参加費を渡すときもあります（都度制の場合）。
   　→ ゆっくりストレッチしたり、水を用意したりして準備。
2. 軽くごあいさつ（インストラクターや周囲の方と）
   　はじめての方には簡単に説明があります。無理に話す必要はありません。
   　→「こんにちは」「よろしくお願いします」程度でOK。
3. レッスンスタート（約45分〜60分）
   　- ウォームアップ（2〜3曲）
   　- メインパート（5〜7曲）
   　- クールダウン（1〜2曲）
   　→ 最初は様子を見ながら、自分のペースで大丈夫！
4. 終了後のクールタイム
   　軽く整理体操や深呼吸。タオルで汗を拭いて水分補給。
   　→ インストラクターから一言コメントや、次回のお知らせなど。
5. 自由解散・着替え・帰宅
   　おしゃべりして帰る人もいれば、すぐ帰る人も。
   　→「さようなら〜」「おつかれさまでした」で充分！

4.1 レッスンの全体像を体感する

── 音楽が流れたら、もうZUMBAの始まり

ZUMBAのレッスンは、とてもシンプルです。
最初にストレッチをして、先生が説明して、動きをゆっくり練習してから本番──
……というタイプのものではありません。

ZUMBAでは、音楽が流れた瞬間からスタート。
インストラクターが前に立ち、何も言わずにリズムに乗って体を動かしはじめます。
参加者はそれを見て、なんとなくマネをする。それだけです。

「え？説明なしでいきなり始まるの？」と驚かれるかもしれませんが、
これがZUMBAの特徴であり、最大の魅力でもあります。

言葉ではなく、音楽と動きだけで進んでいく。
だからこそ、年齢も国籍も関係なく、一緒に踊れるんです。

レッスンの流れ（もう少し詳しく）

• ウォームアップ（2〜3曲）
  　テンポのゆるやかな音楽で、徐々に体をほぐしていきます。
  　「今日はここまで動けそうかな？」と自分の体と相談しながら進めましょう。
• メインパート（5〜7曲）
  　リズムに乗ってステップを踏んだり、体を左右に揺らしたり。
  　動きは繰り返しが多く、だんだんと慣れていく感覚が気持ちいい時間帯です。
  　→ 疲れたら途中で休んでもOK！
• クールダウン（1〜2曲）
  　少し落ち着いた音楽で、体をゆるめながら終了へ。
  　最後は深呼吸でリセット。

インストラクターの動きに完全についていく必要はありません。
むしろ、「どうやったら楽しく動けるかな？」と自分なりの楽しみ方を見つけることのほうが大切です。

最初はとまどうかもしれませんが、3曲目くらいから自然と笑顔が出てくる方が多いです。
その瞬間、ZUMBAはもうあなたの中に入ってきています。

4.2 安心して“はじめて”を迎えるために

── 来るだけで100点です

ZUMBAに初めて参加する日の朝。
ちょっとそわそわして、服を選びながら「本当にこれでいいのかな」と不安になる。
時間ぎりぎりに着いて、「どこに立てばいいのかわからない」と戸惑う。

そんな気持ち、実は誰もが一度は経験しています。

だからこの節では、「ZUMBAのはじめて」をなるべく安心して迎えるために、いくつかのポイントをお伝えします。

🔹 到着時間の目安：10〜15分前がちょうどいい

初回はちょっと早めに到着して、会場の雰囲気やインストラクターと軽くあいさつを交わせると安心です。
「初めてなんです」と一言声をかけてくだされば、それだけで私たちは気づきます。

🔹 立ち位置は“真ん中よりちょっと後ろ”がおすすめ

前すぎると緊張しますし、後ろすぎると動きが見えにくくなります。
最初は真ん中より少し後ろ、もしくは端のほうが「見やすくて、安心」なポジションです。

🔹 疲れたら、休んでOK！

「全部やらなきゃ」と思わなくて大丈夫。
水分補給、タオルで汗を拭く、ちょっと座る──ぜんぶ自由です。
周りも気にしません。ZUMBAに“欠席”はあっても、“失敗”はありません。

🔹 1曲終わったら深呼吸

ZUMBAは連続で曲が流れていきますが、1曲終わるごとに少しリズムが変わります。
そのタイミングで軽く息を整えましょう。
無理なく続けるための「マイペース・スイッチ」です。

4.3 村磯サークルのやさしさ設計

── はじめての人が安心できる“空気”があります

ZUMBAはどこでやっても楽しい──
そう言われることもありますが、実はサークルごとに“空気”がぜんぜん違うものです。

だからこそ、私のサークルでは、**「はじめての方が居心地よく過ごせる場づくり」**にとても力を入れています。
この節では、そんな“やさしさの工夫”を少しだけご紹介します。

🔹 誰が来ても“まぜこぜ”でいい

このサークルには、20代から70代まで、さまざまな方がいらっしゃいます。
職業も性格もバラバラ。でも不思議と、音楽がかかると一緒に楽しめる。
「同じくらいの年代がいないかも…」という心配は、来てみたらすぐに消えます。

🔹 “上手な人”が目立たない空気

ZUMBA経験者もいますが、あえて「上手さ」を見せつけるような動きはしません。
みんなが自然と“やりすぎない”“張り合わない”ように動いてくれるんです。
その結果、「自分のペースで楽しめる」雰囲気が自然にできあがっています。

🔹 声かけの仕方にもひと工夫

私はインストラクターとして、はじめての方に必要以上に話しかけないようにしています。
もちろん、困っていそうなときや目が合ったときは、そっとフォローします。
でも、“放っておいても大丈夫”という空気もまた、安心のひとつだと思うのです。

🔹 お休みしても、また戻ってきていい

仕事や体調、いろんな理由で、しばらく来られなくなることもありますよね。
このサークルでは、そんなときも「また戻ってきたときに、ふつうに迎える」ことを大切にしています。
「あれ？久しぶり！」だけで再スタートOK。

ZUMBAは、運動でもあり、コミュニティでもあります。
でも、ここでは無理に人と関わる必要もありません。
ただ「来て、動いて、帰る」だけでも、ちゃんと歓迎されています。

だから、どうぞ安心して、あなたのペースで来てください。

4.4 上手より“楽しさ”がいちばん

── 完璧じゃなくていい、間違えて笑えばいい

ZUMBAをはじめて体験すると、たいてい最初に思います。
「なんか、うまくできなかった…」
「動きがズレていた気がする」
「まわりの人みたいにキレよく踊れない」

でも、大丈夫。というか、それで正解です。

ZUMBAは、“上手に踊る場”ではありません。
むしろ、“楽しさを最優先して動いていい場”です。

🔹 間違えるのは、ZUMBAの一部

動きがズレる、ステップが逆になる、くるっと回れない──
ZUMBAでは、そんな「ちょっとした間違い」が笑顔につながる瞬間になります。

間違えて笑う。笑ってまた動く。
そのリズムこそが、ZUMBAのリズムです。

🔹 「正しく動こう」と思わなくていい

インストラクターが前で踊っていても、
「できればマネしてね」くらいのスタンスです。
完全に合わせる必要もなければ、先生の動きを全部見なくてもかまいません。

“自分のリズム”で動くことが、ZUMBAにおける“正解”です。

🔹 上手さより、“その日の自分”と仲良くなること

今日はちょっと疲れているな、あまり動けないな。
そんな日もあります。

でも、そういう日は、無理せずリズムに身をまかせるだけでいい。
ZUMBAは、「いつも完璧に頑張る人」よりも、「その日その日の自分にやさしく動ける人」にこそ、寄り添ってくれるフィットネスです。

誰もがうまくできるわけじゃない。
でも、誰もが楽しむことはできる。

ZUMBAで求められているのは、美しさや完成度ではなく、いま動いているあなたの笑顔なのです。

4.5 続けた先にある変化とは？

── 気がついたら、体も心も軽くなっていた

ZUMBAを続けていると、ある日ふと気づきます。
「最近、疲れにくくなったな」
「ちょっとしたことでイライラしなくなったかも」
「なんだか、前より自分が好きになってきたかも」

そう、ZUMBAには、**じんわりと効いてくる“変化の力”**があります。

🔹 最初に変わるのは、“心”かもしれません

1回目のZUMBAで、うまく動けなかった自分を許せた。
2回目で、隣の人とちょっと目が合って笑えた。
3回目で、汗をかくことが気持ちよく思えた。

そうやって、小さな「できた」が積み重なるたびに、
「ああ、私はこれでいいんだ」と思える感覚が、体の中に根づいていきます。

🔹 体も、少しずつ目覚めていく

何かを頑張るというより、**“動いていたら変わっていた”**というのがZUMBA流。
お腹まわりがすっきりしたり、階段が楽に感じたり。
毎週1回のZUMBAが、確実に体を変えていきます。

でも、誰かに見せるためじゃない。
自分が心地よく生きるための変化なのです。

🔹 気づけば「また行きたい」と思っている

ZUMBAが習慣になると、レッスンの日がちょっと楽しみになります。
「誰かに会える」「音楽が聴ける」「ちょっと元気になれる」
その小さな楽しみが、日常の中に灯りをともします。

そしていつの間にか、ZUMBAが**あなたの「安心できる場所」**になっているのです。

ZUMBAを続けることで、人生が劇的に変わるわけではありません。
でも、**人生をちょっとだけ軽く、明るくしてくれる“習慣”**にはなるかもしれません。

そしてそれは、ほんの少しの勇気と、週に1時間の時間で手に入るのです。

第5章：あなたの参加を心からお待ちしています

── 村磯式ZUMBAのこと、少しだけお話させてください

5.1 シニア男性インストラクターという選択

── 「まさか自分がZUMBAを教えるなんて」

この本の執筆者であり、あなたをお迎えするインストラクターである私──
実は、「ZUMBAインストラクターになる」とは、少し前まで自分でも思っていませんでした。

私はいわゆる“シニア世代”の男性です。
もともとダンス経験があったわけでも、運動が得意だったわけでもありません。
それでも、ZUMBAに出会ってしまったのです。

最初は、なんとなく体を動かせればいいかな…という軽い気持ちで参加したレッスン。
でも、音楽と動きが一体になるあの感覚、誰にも評価されず、ただ楽しむだけの時間。
「これはいい」と、直感でわかりました。

そして思ったのです。
**“こんな時間が、もっと多くの人にあっていい”**と。

特に、男性や年配の方には、「ZUMBAって自分には関係ない」と思っている方が多い。
でも、そんな方々にこそ、ZUMBAの気持ちよさや自由さを知ってもらいたい。
その気持ちが少しずつふくらんで、インストラクターの道を選ぶことになりました。

年齢は関係ありません。
運動経験も問いません。
ZUMBAには、「今この瞬間を楽しみたい」という気持ちだけあれば、それで十分です。

だから私は、シニア男性であることを、ZUMBAにおける“ハンデ”だとは思っていません。
むしろ、「あなたもきっとできる」と伝えられる立場であることを、誇りに思っています。

5.2 多様な参加者がいる、あたたかい場

── “誰でも混ざれる”のが、このサークルのいいところ

ZUMBAに興味があっても、
「自分みたいなタイプの人、いるのかな…？」と不安になることってありますよね。

• 年齢が高いから…
• 運動経験がないから…
  -ひとりで行くのが不安だから…
• 男性だから…

でも、どうかご安心ください。
私のサークルには、いろんな方がいます。

🔹 年齢も性別も、本当にバラバラです

参加者の年齢層は、20代から70代まで。
学生さんもいれば、主婦の方、会社勤めの方、定年後の方もいます。
男性の参加者も、少なくありません。

「最初は緊張したけど、今では週に一度の楽しみになっています」
そんな声が、自然と聞こえてくるような、ゆるやかで、あたたかい場です。

🔹 “誰とでも仲良く”じゃなくていい

このサークルのいいところは、「お互いに干渉しすぎない」ことかもしれません。
仲良く話す人もいれば、静かに来て静かに帰る人もいる。
誰かを誘わなくても、誰かに合わせなくても、自分のペースでいられる場所です。

誰もが、それぞれの理由で来て、それぞれの仕方で楽しんでいます。
その自由さこそが、私のZUMBAサークルの特徴です。

もしあなたが今、「自分に合う場所がなかなか見つからない」と感じているなら──
もしかしたら、ZUMBAという場所が、ちょっとしたヒントになるかもしれません。

ここには、“特別な誰か”は必要ありません。
ただ、ちょっと動いてみたいあなたが来てくれるだけで、場があたたかくなる。
そんな、混ざりあいの空間がここにはあります。

5.3 3つのゆるやかなポリシー

── やさしくて、自由で、つづけたくなる場に

私のZUMBAサークルには、明文化された“ルール”はあまりありません。
でも、場の雰囲気をつくるうえで、大切にしている「ゆるやかな方針」があります。

それは、次の3つです。

① 無理しない

ZUMBAは、楽しむための時間です。
たとえ音楽がノリノリでも、体がつらければ休んでいい。
疲れたら止まって、水を飲んで、また動きたくなったら戻ってくればいい。
“自分のペース”が、いちばんの正解です。

② 比べない

まわりにどんなに動きのキレイな人がいても、
誰かと比べて落ち込む必要はありません。
ZUMBAでは、「今、あなたがどう感じているか」がすべて。
鏡に映る自分の笑顔だけを見ていてください。

③ 来たいときに来る

続けなきゃ、毎週来なきゃ、と思わなくて大丈夫。
ZUMBAは“義務”ではなく、“ごほうび”です。
気が向いたとき、都合が合ったときに、ふらっと立ち寄ってもらえたらうれしい。
あなたの暮らしに、やさしく寄り添う存在でありたいと思っています。

この3つの方針は、どれも当たり前のようですが、
意外とどこかで見失いがちなものでもあります。

だからこのサークルでは、「がんばらない」「人と比べない」「ゆるくつづける」ことを大切に、
気づけばまた来たくなるような空気をつくっています。

次の節では、そんな空気のなかで感じられる「居場所としてのZUMBA」を、もう少し深くお伝えします。

5.4 ここは“あなたの居場所”になれる

── 来るたびに、ほっとできる場所

私のZUMBAサークルに通ってくださる方の中には、
「ここに来るとほっとする」
「他のことを忘れて、自分に戻れる」
とおっしゃる方がたくさんいます。

それはきっと、ZUMBAが単なる運動の時間ではなく、
“自分に返る時間”になっているからだと思うのです。

🔹 疲れていても、元気がなくても来ていい

ZUMBAには、笑顔で元気な人しかいないようなイメージがあるかもしれません。
でも実際には、仕事でクタクタの日、家族のことで気持ちが落ち込んでいる日、
そんなときにもふらっと来られる方が少なくありません。

来てすぐは静かでも、1曲目が終わる頃には、自然と肩の力が抜けている。
そして、終わる頃にはなんだかスッキリしている。

ZUMBAは、“無理に元気にならなくていい場所”でもあるのです。

🔹 誰にも評価されず、誰にも否定されない

ここでは、「うまくできたかどうか」は重要ではありません。
誰かの視線を気にせず、自由に動いていい。
間違えて笑っても、ちょっとサボってもいい。

そうやって、自分をそのまま受け入れてくれる空間に、少しずつ心がほどけていきます。

🔹 「来ていい場所がある」ことの安心感

毎週来なくても大丈夫。
でも、「行こうと思えば行ける場所がある」「私を受け入れてくれる場がある」──
それが、どれだけ心の支えになるかは、体験してみるとわかります。

このサークルは、**“がんばって通う場所”ではなく、“帰ってこられる場所”**でありたい。
そんな思いで、私は毎回、笑顔でみなさんを迎えています。

5.5 最後に、あなたへ贈るメッセージ

── あなたがこの本を読んでくれただけで、もう十分です

ここまで読んでくださったあなたへ。
本当に、ありがとうございます。

ZUMBAに少しでも興味を持ってくれて、
それでも不安があって、それを確かめるためにこの本を手にとってくれた。
それは、とても大きな一歩です。

私たちは、何かを始めるとき、つい「ちゃんとできるか」を気にしてしまいます。
でも、ZUMBAにおいては、“気になった”時点で、もうスタートラインに立っています。

この本では、ZUMBAのことをお伝えしながら、
実は「あなた自身のペースで生きることの大切さ」を、ずっと語ってきたのかもしれません。

うまく踊れなくてもいい。
休んでもいい。
続かなくてもいい。

でも、「ちょっとだけ動いてみる」
「知らない人たちと、同じ空気を吸って、笑う」
そんな小さな時間が、ふだんの生活にやさしく効いてくることを、私は何度も見てきました。

どうぞ、気が向いたときに来てください。
その一歩を、心から歓迎します。
そして、あなたのZUMBAが、あなたらしいリズムで続いていきますように。

あなたの参加を、心からお待ちしています。

村磯 鼎（むらいそ・かなえ）

巻末付録

── 一歩踏み出すあなたを応援するために

A. よくあるQ&A

── 初めての不安を、やさしく解消します

Q1：まったくの運動初心者ですが、大丈夫ですか？

もちろん大丈夫です！
ZUMBAは「正しく動くこと」が目的ではなく、「楽しく動くこと」が目的です。
動きが合っていなくても、リズムがずれても大丈夫。
あなたのペースで体をゆるめる時間だと思ってご参加ください。

Q2：どんな服装で行けばいいですか？

動きやすい服なら何でもOKです。
Tシャツにジャージやレギンス、スニーカーが基本スタイル。
グリップが強すぎる靴（ランニングシューズなど）は避け、室内用の軽いスニーカーをおすすめします。

Q3：参加に予約は必要ですか？

現在のところ、参加には事前のご連絡をお願いしています。
初めての方はLINEまたはメールでご連絡いただけると、こちらも準備ができます。
予約方法の詳細は、この付録の「C. サークル案内と申込方法」をご覧ください。

Q4：男性でも参加できますか？

はい、大歓迎です！
当サークルでは、年齢・性別問わず、さまざまな方が参加しています。
男性参加者もいらっしゃいますので、ご安心ください。

Q5：1回だけの参加でもいいですか？

もちろんです！
ZUMBAは「継続できる人」だけのものではありません。
1回の体験でも、十分に心と体がほぐれる効果があります。
無理なく、来たいときにお越しください。

B. 持ち物＆服装チェックリスト

── これさえあれば安心！ZUMBAデビューのための準備

はじめてZUMBAに参加するとき、
「何を持っていけばいいの？」「どんな服装が正解？」と迷いますよね。

ここでは、迷わないための持ち物リスト＆服装の目安を簡単にまとめました。
不安な方は、これをプリントアウトして当日チェックしてもOKです！

🔸 服装（動きやすさ最優先）

✅ 吸汗速乾のTシャツ or タンクトップ
✅ ジャージ・レギンス・ハーフパンツ（スカートはNG）
✅ 室内用スニーカー（底が柔らかくグリップ控えめなもの）

💡 ポイント：

• 靴下は滑りにくい素材が安心です
• 鏡の前に立つことはあまりないので、おしゃれに気負わなくて大丈夫！

🔸 持ち物リスト（初回に持っていくと安心）

✅ フェイスタオル（汗拭き用）
✅ 飲み物（できれば水またはスポーツドリンク）
✅ 着替え（汗をかくのでTシャツの替えがあると快適）
✅ 小さなバッグ or サコッシュ（貴重品管理用）
✅ 室内履きを入れる袋（靴用）

💡 あると便利：

• 上に羽織れるパーカー（冬場や冷房対策に）
• ヘアゴム（髪が長い方）

C. サークル案内＆申し込み方法

── 実際に参加してみたい方へ

ZUMBAがちょっと気になってきたあなたへ。
このページでは、私たちのZUMBAサークルの概要と、参加方法をご案内します。

※情報は執筆時点のものであり、最新情報はLINEまたは公式ホームページでご確認ください。

🔹 サークル名

村磯鼎のZUMBAサークル（京都）
Kanae’s Fitness Circle

🔹 開催場所

京都市市中京区内のスタジオ
（最寄駅：○○線 ○○駅 徒歩○分）
→ 地図・アクセス詳細はWebサイトまたはLINEでお送りします

🔹 開催日時（例）

• 毎週金曜日 20:00〜21:00（夜クラス1）
• 毎週金曜日 21:00〜22:00（夜クラス2）
  ※臨時休講や特別開催がある場合は事前にご案内します。

🔹 参加費（例）

• 1回参加：500円（都度払い）

🔹 ご予約・お問い合わせ

📱 LINEで予約・質問する（準備中）
→ LINE公式アカウント：page.line.me/261thczr
（トーク画面で「はじめて」と送っていただければ、案内をお送りします）

🌐 Webサイト
→ https://zumba.muraiso.jp

✉️ メール
→ zumba[at]muraiso.jp

🔹 おひとり参加も歓迎！

• ご予約時に「初めて」と書いていただければ、インストラクターが当日サポートいたします
• 無理な勧誘やグループ参加の強制は一切ありませんので、ご安心ください

D. ZUMBAを広げたい人へ

── インストラクターになるという道

ZUMBAを続けていると、ふとした瞬間にこう思う方がいます。

「もっと深く知りたい」
「これを自分でも教えてみたい」
「誰かに、この楽しさを伝えられたら素敵だな」

そう思ったあなたへ──
ZUMBAインストラクターへの道は、意外と身近なところにあります。

🔹 実は、私も「ただの参加者」でした

この本のはじめにも書きましたが、
私も最初は、運動経験も少なく、ZUMBAを「ちょっと面白そうだな」と感じた一参加者でした。
でも、何度か通ううちに「これを伝える側になってみたい」と思うようになったのです。

「年齢的に無理かな」
「ダンス経験もないし…」
そう思っていました。
でも、ZUMBAには“条件”がないんです。

🔹 インストラクターになるには？

ZUMBAインストラクター（ZIN）になるには、
「ZUMBA BASIC1」という公式の1日講習を受講し、修了証を取得するだけ。
講習は全国各地で定期的に開催されており、オンライン開催もあります。

講習では、基本の動きや音楽の扱い方、クラス構成の仕方を学びます。
合格・不合格の試験はなく、誰でも受講すれば認定される仕組みです。

🔹 伝えることは「完璧な動き」ではない

ZUMBAのインストラクターに求められているのは、
プロのダンススキルではありません。

必要なのは、一緒に楽しもうとする気持ちと、
その場所にいる人たちを安心させる笑顔。

年齢も、体力も、立場も関係ありません。
あなた自身が、誰かにとっての“安心のきっかけ”になることができます。

🔹 こんな時代だからこそ、笑顔を広げたい

運動不足、ストレス、孤独感…。
ZUMBAはそれらをやさしくほぐしてくれる、小さな社会貢献でもあります。

もしあなたが、「いつか誰かの背中を押したい」と思ったら、
ZUMBAインストラクターという選択肢を、心の片隅に置いてみてください。

あなたの笑顔が、きっと誰かの“最初の一歩”になります。

E. よく使う基本ステップ5選

── 予習は不要。でも“ちょっと知ってる”と安心

ZUMBAは「見よう見まねでOK」のフィットネスですが、
「まったく知らない動きばかりだと不安…」という方のために、
よく出てくる基本ステップを5つだけご紹介します。

※ここでは文章で紹介しますが、実際のクラスや動画では、音楽と一緒に自然に覚えていけるのでご安心ください。

① メレンゲマーチ（Merengue March）

特徴： その場でリズムよく足踏み！
両足を交互にリズミカルに動かしながら、肩や腰を軽く揺らします。
初心者でもすぐにできて、ウォームアップに多用される定番ステップ。

② サルサステップ（Salsa Step）

特徴： 前後・左右にステップを踏む、陽気な動き。
右足を前に出して戻す→左足も同様に、というシンプルな動きの繰り返し。
上半身も一緒にひねってリズムに乗れば、ZUMBAらしさ倍増！

③ クンビアステップ（Cumbia Step）

特徴： 軽く膝を曲げて、後ろに足を引くリズム感。
片足を後ろに引いて戻す、という動きを左右交互に繰り返します。
足だけでなく、腕や体幹を使って“引く・戻す”動きを意識すると◎。

④ レゲトンステップ（Reggaeton Step）

特徴： ヒップホップ風のリズムで上下にノる！
膝を少し曲げ、リズムに乗って上下に軽く弾むように動きます。
パンチや肩の動きを加えると、テンションUP！

⑤ ステップタッチ（Step Touch）

特徴： 横にステップして戻る、超基本動作。
右へ1歩→左を寄せる、左へ1歩→右を寄せる…という左右の移動。
音楽のリズムをつかむ練習にもぴったりです。

🌟おぼえておいてほしいこと

• 動きは完璧じゃなくていい
• ステップがズレても、笑って続ければOK
• **ZUMBAは“楽しんだ人の勝ち”**です！